知的冒険の旅 iguanavoice / 「聖クリスピン」の日。「靴を磨きなさい。そして...」
2012年 10月 24日
キリスト教弾圧時代、双子の兄弟がキリスト教の教えを説き弾圧を受け殉教。靴職人だったとか。靴を作って貧しい人々に与えたとかの逸話が今に伝わる。ローマやパリの村には殉教した二人を祭る教会があり、守護聖人として人々に敬まれているそうです。

「聖クリスピン」の名を有名にしたのがシェイクスピアの「ヘンリー五世」。劇中「アジャンクールの戦い」直前のヘンリー5世の演説に「聖クリスピン」の記述があり、逸話が伝承され伝説となり今日に至る。自分は年に一度の「靴磨きの日」としています。パティーヌ(革の染色法)の美しさでは群を抜く「Berluti : ベルルッティ」のオルガ女史いわく「靴を磨きなさい。そして、自分を磨きなさい」と。「はい!」としか云いようがありません。

「聖クリスピンの日」は「自分磨きの戒めの日」。秋の夜長、せっせと靴を磨く。
知的冒険の旅はまだまだ続きます。

画像の靴、靴の守護聖人「聖クリスピンの日」だから「SAINT CRISPIN'S : サンクリスピン」
